君といつまでも
始業ベルが鳴ると同時に



「もうっ!いい加減にしなよねっ」



そう言いながら未来ちゃんは自分の席に戻っていった。



あたしが悪い。
わかってる。



だけど無視されたら?
迷惑だったら?



怖いんだもん。



だって瞬くんの気持ちこれっぽっちもわかんないんだもん。



告白したのはもちろんあたし。



ドキドキして泣きそうになりながら塾の終わりに呼び出した。



緊張して何度も何度も頭の中でリピートしてたセリフはひとつも言えなくって、目も合わせられず



「付き合ってください!」



それだけ。



本当最悪。



だけど返ってきたのは予想もしてなかった言葉。 



「いーけど?」



そう言って瞬くんは意地悪そうに笑った。



それがちょうど1ヶ月前。


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