【続】悪者女子の恋心!
「ま、万雄く…」


真っ赤になる椿。

でもその顔は心なしか嬉しそうで、口の端が少し緩んでいる。


「万雄……あんたね、」

「ヤキモチー?俺とキスしたら椿ちゃんも凜も怒るけどねーきっと♪」


楽しそうねあんた…

でもこっちは全ッ然楽しくないってのよ!!


「あのねぇ万雄、」


あんたバカ?

と、いつものように万雄に憎まれ口を言おうとした瞬間。


「何お前、浮気?はえーな」

とんでもなく不機嫌な凜の声が聞こえた。


は?何、何言ってるのこの人。


あたしを安い女と見たわね?

「はっ、残念ね凜。あたしは高い女な「黙れ」


またあたしの言葉がぶった切られる。


正確には、塞がれた。


「ぷはっ、何してんのよ!」

「何って…キス。知らねぇの?」


そんな不思議そうな顔で見るかしら普通!?


あたしが馬鹿だとでも言いたいの!?


「知ってるわよ。馬鹿にしてるの?」


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