廻る時の中で


そう言えば、貴方の仕事は何?

“旅人”って言ってたけど、何をやってお金を稼いでるの?

嫌だ、

貴方の知らない事が多すぎる。

なんか、悲しい…。

私はベッドから体を起こした。

さっきまでキスしたことでいっぱいだったのに、

今はとても淋しい。

「…早く迎えにきて」

私は大きな窓を眺めて、そう呟いた。

窓の外に輝く月が徐々に雲に隠されていくのが見えた。


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