さあ、愛される覚悟を・・・
今更ですが。
「……遼…」
「ん?」
「…遼…」
「何?……凜?」
「…………あたし…あたしね……遼のこと、スキ、なのかもしれない…」
名前を呼ぶ。
それだけのことがすごく大切なことのように感じた。
「かもしれない、ってなんだよ…」
フッと力を抜くようにして笑った、遼の顔に目を奪われる。
今まで当たり前すぎてちっとも気にならなかった泣きボクロがやけに目に付いて、そうしたらなんだか、胸の奥の方がじんわりと熱くなった。