さあ、愛される覚悟を・・・
新たな関係
先に会計の所でタケルさんとコソコソ話をしている遼に慌てて、あたしはスツールから降りて荷物を手にした。
「遼お金」
「払った…早く、行くぞ」
「え、ちょっと…どうしたの?」
先に店を出て行ってしまう遼の背中を見て小さく溜息を吐いて、タケルさんを見ればニヤッと笑われる。
「あ、の…ご馳走様でした。すいません、なんかバタバタして」
「遼のヤツ、早く二人きりになりたくてしょうがねぇみたい」
「…え?」
うははは、と豪華に笑うタケルさんの言葉に、あたしはどうしようもなく恥ずかしくなって真っ赤になった。