さあ、愛される覚悟を・・・


「ちょっと…遼!」

日頃からフラフラしているご近所の道の真ん中で、なんてことをするんだと睨んでも遼は笑ったままで。
友人ではない、男の顔をした遼が再びあたしの視界を覆った。




「なんでも教えてやるから……まずは、うちに来ませんか?」

丁寧な言葉とは裏腹な、意地悪そうな笑みを浮かべている。
遼のその言葉の意味くらい、あたしにだって分かってる。


それでも。
それを拒否するつもりなんて、あたしには毛頭ないから。



「モチロン!」
「よし!…じゃ、まずはコンビニ!」
「コンビニ?」
「おう。ゴムねぇからさ。二箱くらいあれば足りる?」

大真面目にそんなことを聞いてくる遼にあたしは噴き出して。






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