さあ、愛される覚悟を・・・
凜をスキかもしれない、と思ったのは高校三年の時。
オレを親友だと言ってはばからない凜に、スキだなんてバレたら軽蔑されるんじゃないか、って不安になった。
凜をスキだ、と覚悟を決めたのは大学二年の時、凜が本当の意味で女になって、なのにこっそり泣いていた日。
オレだって泣きたかったし腹も立ったけど、その時はまだ、凜の気持ちに自信が持てずにいたのだ。
凜がオレをスキなんじゃないか、って思うようになってからは、凜が自分で気づくのを根気強く待った。
スキでスキでたまらなかったけど、絶対に自分が凜の最後の男になる、と決めてタイミングを窺っていた。
ただ単に気が合う、だけじゃない。
凜がオレなしじゃいられないように、何年も掛けて周りを固めてきたんだ。