さあ、愛される覚悟を・・・
凜のことならなんでも知っているつもりでいたけど、まだまだオレの知る凜は一部でしかないことを実感した。
女の顔をしてオレを欲まみれにさせる凜に、オレは今まで以上に自分が溺れていくことを予感した。
真っ赤な顔も、滲む涙も。
熱く、甘い吐息を吐き出して、ねだるように揺らす腰も。
思い出すだけで身体の芯に熱が生まれるほど、どうしようもなくオレを煽った。
「凜…」
こうして触れることを許された奇跡に感謝して。
今はまだ言葉にはできない、愛してる、という想いを伝える為に。
「凜」
なによりも愛しい名を呼んで。
そっと、瞼にキスを落とした。
**おわり**