さあ、愛される覚悟を・・・



「凜と仲良すぎるのが嫌、って言われる度に、そいつと別れる理由」
「え?」
「だからさ、オマエ以上に一緒にいたいって思うヤツなんかいねぇってこと!」

分かったかよ?と言った遼が、手を伸ばしてあたしの髪をクシャッと撫でた。



「え、あの…えっと……」
「オレら男と女な訳だし?…今までとは別の関係に発展させるって手もあると思うんですけど、凜さん?」
「え?………あ、えっと…」

あたしはまさか遼からそんなことを言われるとは思っていなくて、まさにこれは、青天の霹靂状態。


半開きの口は、上手く言葉が出ないまま。
口を開けたり閉じたりしながら遼を見つめるあたしを見て、その諸悪の根源はブハッと豪快に噴き出したりなんかする。


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