キミだから・・・
~南グラウンド~
「はーい!集合だっ
今日はサッカーの試合だ!
この間決めた2チームに分かれて試合開始だっ!」
「「「はいっ!!」」」
みんなはチームごとに分かれ始める。
~数分後~
ピピーーーー!!!
先生の吹くホイッスルの音がグラウンドに響いた。
「試合開始!」の掛け声とともに、
ボールが蹴られる。
大地も有紗もAチーム。
なんで私だけ......Bチーム......
まぁそれなりにがんばるかっ
そう心に言い聞かせて心の中でガッツポーズをした。
その直後、
「きゃーっ鈴爽さんっ
うえうえ!あぶないっ!!!」
誰かの声の通りに上を向くと、
誰かの蹴ったサッカーボールが空高く舞い上がり......なぜか私めがけて落ちてきていた。
反応が遅かった......
「ボスッ」という鈍い音とともに私は後ろへ倒れた。
意識がなくなる前に聞こえたのは、
「はやくっ先生よんで!」
と、有紗?の声と、
「お前らどけっ俺が日愛を保健室に運ぶから」
大地......?の声が聞こえて意識がなくなった。