キミだから・・・
~保健室~
「ん......あれ...?」
目をあけて起き上がろうとすると、
頭に激痛がはしった。
すると、カーテンが開けられ
「大丈夫か?日愛。
ごめんな、あれ俺が蹴ったんだよー」
大地は自分の髪の毛をクシャクシャっとしながら答える。
どうやら、本当に反省しているらしい......
「大丈夫だよっ!だって、大地わざとじゃないでしょ?大地はサッカーしてるときは本当に必死だし楽しそうだしね!だから怒るわけないでしょ?」
「ありがとなっ日愛!」
私が笑顔で答えたからか、大地も安心したようにいつもの笑顔で笑った。
「ってか今何時?」
ずっと寝てたせいか時間の感覚がつかめない。
「もうすぐ部活始まる時間だなっ
あーそういえば、土館が「今日はプリン作るのにー起きてたら早くって伝えといて」って言われた」
「わすれてたーー!!!
そういえば今日はプリン作るとかなんとか......」
大地は呆れたようにため息をついた。
「んじゃ行くぞ?早くしねーと
俺も日愛も怒られるぞ?」
「そーだねっ早くしないと有紗に怒られちゃう」
ベッドを降りて立とうとした時、
足に力がはいらずよろけてしまった。
「わっ!!!」
「......っ 日愛!!」
間一髪のところで大地が支えてくれた。
大地は、私が立ったのを確認してから離してくれた。
「ったく......日愛は本当に危なっかしいな?ちゃんと見てねーといつでもドジってそう......ちゃんと立てよ?」
「ありがとっ大地!」
「おしっ 早くいくぞ?」
「あっ!大地待ってよ!」