最悪で最高の記念日。




「俺のいとこでさ、
指輪を作っててもらっててさ、
今日出来上がったから
持ってきてもらったんだ。


で、
見せて欲しいって言われたから、
見せてみたら・・・さ。」




「・・・???」



突然言葉を止めて、
私を抱きしめる力が強まったんだ。



「・・・けい・・・た?」



「・・・幸せにしてあげてね。
って、言われて、

泣いたんだ。


俺らの幸せを願って、
泣いたんだ。」



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