お嬢様のポテンシー

今は夏
高校に入学するまであと半年
高校に入れば少しは変わる…

わけない。
エスカレーター式の桜崎学園
あと3年もつまらない日々を過ごさないと
いけない、、
まぁ、受験がないのはましよね
めんどくさいし…

あー、本当に退屈

仲良い友達なんかいない

みんな東西財閥を恐れて近寄らない
けれどご機嫌取りをしてくる

つまらない。
つまらない。
「つまらなーい」

って言ってもなにも変わらないか…


「「「お帰りなさいませお嬢様」」」

「お帰りなさいませお嬢様
今夜はご主人様がおいでになります」

ちなみにいま喋ったのは伊勢
私の専属執事
朝起こしに来たのも伊勢
伊勢 要 いせかなめ
えーと、年は…31？私が生まれたときから
お世話してるみたい
執事の教育とかするから…
父から信頼されてるってことね
まぁそんなことは
どーでもいいわ！

っというか…
「お父様とお母様が来るーーーー！？」

はぁ今日はなんてついてない日なのかしら

「はい、ですので正服に着替えてもらいます。メイド、お嬢様を着替えさせて」

「「はい。かしこまりました」」
メイドに着替えさせられ
ドレスに…
化粧もされ髪も整えられ
どこのパーティーへ行くのやら

実の父と母に会うためには
こんな正服が必要になる

妹には優しいのに私にだけ
きつく当たってくる。
ここの当主になるから
躾ってのは酷すぎる…

嫌うのはわかる。
私が父と母に似てないからだ…
きっと母が別の男と作った子なのだろう…
まぁ母にも似ていないんだけど 苦笑



妹は父と母と一緒に暮らしている
日和 ひより中学2年生 私のいっこ下だ
つまりだ、私がいるのが
別邸で
父と母と日和がいるのが本邸
と言うわけだ。

はぁ、今日はなんて嫌味を言われるのか

たーのーしーみーーー