バレンタイン*少しの勇気をください。


そんなこんなで放課後になってしまった。




「…はぁ。悪いことしちゃったな…」




お昼休みあたしを訪ねに来た東雲くん。



そんな東雲くんを視界に捉えた途端、あたしは全速力で教室から逃げ出した。




後ろから東雲くんの呼ぶ声が聞こえたけど、聞こえないフリして走った。





東雲くんの両想いのために…。



胸がチクチク痛んだのは、きっと気のせい。


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