バレンタイン*少しの勇気をください。


「とにかく、昨日あったこと全部話しなさい!」




「…はい」




ユキちゃんの威圧が怖かったから、全て洗いざらい話した。




東雲くんに好きな人がいることを除いて。




「まぁ、とにかく百合は学園の王子の告白現場を見て以来、気まずいから逃げ回ってるわけね?」





「…はい」




「王子はその理由を知らないで、百合に逃げられてる。…と?」




「…はい」




< 65 / 93 >

この作品をシェア

pagetop