オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
……俺は長い間眠っていたらしい。

揺り起こされて、ねぼけまなこで
外を見ると知らない景色。

「ちー、着いたよ。」

父親が荷物を取ってくれて、
出口へ向かった。

あぁ、もう知らない人しか
周りにいないのか。

そう実感してしまう。

前住んでいたところよりは
人は少なそうだが、
それでも駅にいる人数は多い。

人ごみを掻き分け、
駅から出て、タクシーに乗り込んだ。
< 100 / 176 >

この作品をシェア

pagetop