オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
休み時間。

転校生お決まりの
質問攻めを適当にこなし、
俺は華恋と屋上に登っていた。

この学校では、屋上に登れるらしかった。

高いフェンスが張り巡らされているので
誰も落ちたりしないし、
事故も起きにくいのだろう。

「……なんや、疲れたなぁ。」

「珍しいね、横になる?」

「……せやな。」

コンクリだと痛いので、
華恋が膝枕をしてくれた。

本当なら恋人にして欲しいのだが、
その恋人は遠く離れている。

葵には落ち着いてからメールをしたが、
少ししか続かなかった。

バイトで忙しいのだろう。
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