オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
それでも俺は歌わずに、
他の奴らが歌うのを眺めていた。

和臣の歌のうまさに拍手したり、
彩花が歌うのを聞き入ったり、
彩珠の元気さに笑ったり、
まぁまぁ、楽しめてはいるが。
でも眠さと疲れで、
目の前はぼんやりしている。

そんな様子を見かねてか、
華恋が俺を少しの間
外に連れ出してくれた。
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