オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
試合が進んで決勝戦。

正直へろへろだったが、
ここでやめると不戦勝で
相手チームの勝ちになってしまう。

俺はそれがあまり好きではなかった。

戦わずして勝つ、
なんてずるいと思っていた。

その時。

『キーンコーンカーンコーン』

授業終了のチャイムが鳴り響く。

「はい、そこまで!
では後片付けをして
各自教室へ戻ること。」

なんだか肩透かしを食らった気分だが、
仕方がない。

俺は後片付けを手伝い、教室へ戻る。

その時。

「…っ!?」

無理がたたったのか、
俺はその場にしゃがみこんで、
そのまま気を失った。
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