オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
『ピッピッピー!』と、体育教師の
ホイッスルが鳴った。
「はい、集合ー!」
2クラス合同だから結構な人数だ。
しかも思い思いに喋るから
静かになるのに結構時間がかかる。
「静かに!
いいかー?今から二人ひと組で
試合をしてもらう!
トーナメントで、
十一点取った方が勝ち。
じゃあ、二人ひと組になれ。」
俺は一瞬どうしようか迷った。
ラリーくらいなら平気と思って参加したけど
試合をするなんて聞いていない。
ちら、と航星の方を見たが、
航星も微妙な顔をしている。
思っていることは一緒のようだ。
「やめといたがいいんじゃない?」と
航星が耳打ちをしてくる。
「…んー、まぁどないかなるやろ。
それに、お前が一人になるしな。」
「そりゃそうだけど…。」
「かまへんよ、俺は。
今日は体調もええし。
まぁ、それでも倒れたら
華恋や母さんに
大目玉くらうだけや。」
「…わかった。」
航星はそう言って、卓球台に向かった。
(強がった、精一杯。)
弱い自分を必死に隠す。
最近それがうまくなっている気がする。
本当は、向き合いたくないだけ。
弱い自分から逃げたいだけ。
ホイッスルが鳴った。
「はい、集合ー!」
2クラス合同だから結構な人数だ。
しかも思い思いに喋るから
静かになるのに結構時間がかかる。
「静かに!
いいかー?今から二人ひと組で
試合をしてもらう!
トーナメントで、
十一点取った方が勝ち。
じゃあ、二人ひと組になれ。」
俺は一瞬どうしようか迷った。
ラリーくらいなら平気と思って参加したけど
試合をするなんて聞いていない。
ちら、と航星の方を見たが、
航星も微妙な顔をしている。
思っていることは一緒のようだ。
「やめといたがいいんじゃない?」と
航星が耳打ちをしてくる。
「…んー、まぁどないかなるやろ。
それに、お前が一人になるしな。」
「そりゃそうだけど…。」
「かまへんよ、俺は。
今日は体調もええし。
まぁ、それでも倒れたら
華恋や母さんに
大目玉くらうだけや。」
「…わかった。」
航星はそう言って、卓球台に向かった。
(強がった、精一杯。)
弱い自分を必死に隠す。
最近それがうまくなっている気がする。
本当は、向き合いたくないだけ。
弱い自分から逃げたいだけ。