オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
その日の放課後。

俺は彩珠に、ちょっと付き合って。と
言われて学校近くのファストフード店に
来ていた。

「……で、話でも
聞いてもらいたかったんか?
お嬢さんは。」

「……ご名答。」

彩珠はストローでシェイクを啜りつつ答えた。

「そんなに、似とうかな?
あたし達。」

「……たぶん、俺らみたいに
毎日一緒にいるなら
区別もつくやろうけどな。」

「そうだよね。」

「間違えられたん、
そんなショックやったか?」

「んーん、たまにあるとよ。
けど、もうこの高校通って2年。
告ってきたん同級生なんよ?
いい加減違いにも気づくやろ。」

「なるほど。」

俺は妙に納得してしまった。
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