オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
夕方、俺と葵は彩珠たちと別れ、
家に帰るという華恋を見送ると
2人でデパートの屋上へ登っていた。
本当はショッピングモールの屋上が
良かったのだが、
あいにく駐車場になっている為
ムードが無かったし、
車も行き来して危ないので移動してきた。
空は、綺麗なオレンジ色。
まだまだ、北風は少し冷たいけれど
二人でくっついていれば
さほど寒さも気にならない。
「……ほい、ココア。」
俺は自販機で買ったココアの缶を
葵に渡した。
「サンキュー。」
葵はココアを受け取ると、
プルタブを開けて、ふぅふぅしながら
一口飲んだ。
「……はー、あったまる。」
「明日、何時?」
「11時半」
「早いなぁ。」
「だって5時間掛かるんだよ。
飛行機でも
良かったんだけど、何となくね。」
「……寂しいか?」
「うん……まぁ、次会うときのこと考えて
また頑張るよ、バイト。」
「……ほーか。
俺が言えるこっちゃないけどな、
倒れんように頑張りや。」
「あはは、
まぁ、ありがたく受け取っておくね。」
葵は少し笑うと、ココアをまた一口飲んだ。
家に帰るという華恋を見送ると
2人でデパートの屋上へ登っていた。
本当はショッピングモールの屋上が
良かったのだが、
あいにく駐車場になっている為
ムードが無かったし、
車も行き来して危ないので移動してきた。
空は、綺麗なオレンジ色。
まだまだ、北風は少し冷たいけれど
二人でくっついていれば
さほど寒さも気にならない。
「……ほい、ココア。」
俺は自販機で買ったココアの缶を
葵に渡した。
「サンキュー。」
葵はココアを受け取ると、
プルタブを開けて、ふぅふぅしながら
一口飲んだ。
「……はー、あったまる。」
「明日、何時?」
「11時半」
「早いなぁ。」
「だって5時間掛かるんだよ。
飛行機でも
良かったんだけど、何となくね。」
「……寂しいか?」
「うん……まぁ、次会うときのこと考えて
また頑張るよ、バイト。」
「……ほーか。
俺が言えるこっちゃないけどな、
倒れんように頑張りや。」
「あはは、
まぁ、ありがたく受け取っておくね。」
葵は少し笑うと、ココアをまた一口飲んだ。