オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
その後、もう一度目を覚ますと、
今度は家族全員が揃っていた。

「……あ!
お兄ちゃん、目覚ましたよ。」

「…よかった!千洋。お帰り。」

「……おう。
ほんまは、昼間、
起きててんけどな。
母さん、寝とったし
声かけんとこ、思て。
……ただいま。」

その後、
家族が主治医を呼んで、
診察を受けた。

主治医も驚いたように、
「……いやぁ、
あれだけの大手術を
まさか乗り越えるとは
まさに奇跡としか
言い様がない。」
と言っていた。

それだけ、今回の手術は
大きなものだったのだ。

俺はまた、ひとつ成長した気がした。
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