オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
しばらく眠って、
航星に起こされた時は
もう夜になっていて、
俺はベッドから降りてリビングへ向かった。

航星の親戚の宏哉さんと映美さん夫妻は
とても優しいいい人で、
突然泊まりに来た俺にも
すごく優しくしてくれた。

「ねえ、千洋くん。
学校での航くんはどんな感じなの?
何にも言ってくれないからわからなくて。」

「ちょ、映美さん!」

慌てたような様子の航星を無視して
俺は言った。

「どないも変わりませんよ。
勉強もそこそこできて、
皆とも仲ようしてる。」

「そうなの?よかった。」

ちら、と航星を見ると
安心した顔をしていた。

お前に不利になるようなこと
いうわけ無いやろ。
まぁそもそもそんなことなんてないし
今言ったことは本心なのだけど。
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