オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
翌日。

「千洋くん、おはよー!」

瑞穂は朝っぱらからやって来た。

俺はまだまどろみの中にいて、
すこぶる機嫌が悪かった。

「なんやぁ?やかましいなー
…まだ七時やぞ。」

「えへ♡」

「…頼むから寝かせぇや。」

「じゃあ、待ってていい?」

「ダメ。帰れ。
だいたい、回診始まるし
お前も病室戻っとかなアカンやろ。」

「…ちぇ、つまんないのー。」

瑞穂は唇を尖らせて戻って行った。

俺はため息をついた。
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