オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
翌朝。

目が覚めたら、なんだか
病室の外が騒がしかった。

不思議に思って、
ベッドから出て
部屋の外をのぞき見る。

「…瑞穂…」

瑞穂がどうかしたのだろうか?

思い切って外に出てみた。

ざわめく廊下。

すすり泣く人たち。

「…え?」

医者と看護師が
部屋から出てきて、
両親らしき人に
一礼をして、去っていく。

俺は状況がわからず、
近くにいた
馴染みの看護師に訊いた。

「朝方、急に容態が悪化して
亡くなったのよ。」

「…嘘、やろ?
だって昨日の昼、
あない元気にして…」

信じたく、ない。

信じられない。

でも、現実だった。

俺はふらふらと歩いて
病室に戻ると、
ベッドに身を投げ出して
そのまま、泣いた。
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