オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
俺はいつの間にか泣き疲れて
眠っていたらしい。

体がひどくだるい。

やっとの思いで体を起こす。

誰かに、
話を聞いてもらいたかった。

携帯を取り出し、
かけた相手は梶山だった。

「…もしもし?」

『…片岡くん?』

「今から、これへん?
話、聞いてほしいんや。」

『…いいけど。珍しいね。
何かあった?』

「詳しくは、来てから話すわ。」

俺はそれだけ言うと、
電話を切った。

正直、まだつらい。
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