オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
その日の夜。

航から電話が掛かってきた。

「……おう。」

『退院したんだって?
おめでとう。』

「おおきに。」

『退院祝いに、外ちょっと出れる?』

「……うーん、ちょっとだけなら。」

『大丈夫、すぐ済むよ。
華恋もつれて来て。』

「華恋?……ええけど。」

『じゃあ外で待ってるから。』

電話は一方的に切れた。

俺は華恋を連れて外へ出た。
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