オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
店を出て、
アトラクションを
適当に回っていた、その時だった。
「……っ」
胸に違和感を覚えた。
今日だけは、好きなものを頼んで
はしゃいで楽しもうと思っても、
やっぱり、病気が邪魔をする。
悔しい。
でも、まだだ。
まだ、倒れるわけにいかない。
見つからないようにゆっくり呼吸をして、
アトラクションの行列に並んでいる皆から
そっと離れてベンチに腰掛ける。
薬を取り出して
ペットボトルの水で飲む。
「……ふう…危なかったわぁ……
これ以上迷惑なんか
掛けられへんからな。」
一人つぶやいて、
呼吸を整え、外していた
制服のシャツのボタンをまた留める。
すると、行列に並んでいたはずの
優成がやってきた。
「……こんなところにいた。
いきなり居なくなるから
びっくりしたぜ。
もう、順番来るけど。」
「……堪忍な。
もう、行けるはずやと思うんやけど。」
「大丈夫か?
めちゃくちゃ顔色悪いけど。」
「……やっぱり、分かるんや?」
「あー、誰が見ても
その顔色はやばいと思う。
座ってな。
俺、航に話してくるから。」
優成は再び、列に戻り
今度は航が来た。
「大丈夫か?
うわぁ、顔色わっる。」
「……はは、ちっと無理したかなぁ。」
「笑い事じゃないって。
薬は?」
「飲んだ。」
「……そか。
ちょっと横になってれば?
葵には言わないでおいてやるから。」
「……あぁ、おおきに。」
俺はベンチに少しだけ横になった。
(あー、空が綺麗やなぁ……。)
そんなことを思いながら、しばらく
空を見つめていた。
アトラクションを
適当に回っていた、その時だった。
「……っ」
胸に違和感を覚えた。
今日だけは、好きなものを頼んで
はしゃいで楽しもうと思っても、
やっぱり、病気が邪魔をする。
悔しい。
でも、まだだ。
まだ、倒れるわけにいかない。
見つからないようにゆっくり呼吸をして、
アトラクションの行列に並んでいる皆から
そっと離れてベンチに腰掛ける。
薬を取り出して
ペットボトルの水で飲む。
「……ふう…危なかったわぁ……
これ以上迷惑なんか
掛けられへんからな。」
一人つぶやいて、
呼吸を整え、外していた
制服のシャツのボタンをまた留める。
すると、行列に並んでいたはずの
優成がやってきた。
「……こんなところにいた。
いきなり居なくなるから
びっくりしたぜ。
もう、順番来るけど。」
「……堪忍な。
もう、行けるはずやと思うんやけど。」
「大丈夫か?
めちゃくちゃ顔色悪いけど。」
「……やっぱり、分かるんや?」
「あー、誰が見ても
その顔色はやばいと思う。
座ってな。
俺、航に話してくるから。」
優成は再び、列に戻り
今度は航が来た。
「大丈夫か?
うわぁ、顔色わっる。」
「……はは、ちっと無理したかなぁ。」
「笑い事じゃないって。
薬は?」
「飲んだ。」
「……そか。
ちょっと横になってれば?
葵には言わないでおいてやるから。」
「……あぁ、おおきに。」
俺はベンチに少しだけ横になった。
(あー、空が綺麗やなぁ……。)
そんなことを思いながら、しばらく
空を見つめていた。