オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
「……ッ……ケホッ……ゲホゲホッ」

葵が、背中をさすってくれた。

「……やっぱ、あかんかなぁ……。」

「……あたし、もう帰ろうか?
悪化しちゃったら大変。」

「……堪忍な、葵。」

「いいよ。ゆっくり休んで、早く治して。
治ったら、クリスマスパーティしようね。」

「……あぁ。」

葵は笑顔で手を振って、
部屋を出ていった。

俺はそのまま、眠りについた。
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