オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
飯を食べて、今度は段ボールに
好きなマンガや、ゲームを詰めていく。

荷物も少ないので、
あっという間に
部屋は空っぽになった。

「……なんや、
さみしゅうなるな。」

「そうだね。」

センチメンタルに
浸るつもりはなかったのだが
やっぱりここで
暮らした期間が長いと、
思い出も沢山ある。

そんなに簡単に、あっさりと
捨てられるものでもない。

引越しは慣れているはずなのに、
どこか寂しくなる俺達だった。
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