オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
見送りに、葵と航が来ていたので
新幹線が出発するまで一緒にいた。

「……もうすぐか。寂しくなっちゃうね。」

ぽつりと、葵が言った。

「……まぁ、な。
着いたら連絡するさかい。
葵も、メールしてくれんねやろ?」

「うん。
長い休みには、絶対会いに行く!
これからバイトして、お金貯めるよ。
だから、千洋は、ちゃんと長く生きて。」

「……それはどうやろなぁ。
神さんが気ぃ変わらんかったらな。」

「……えぇー。なにそれ。
千洋の気力と頑張り次第じゃないの?」

「……まぁ、それもあるわな。」

「二の次!?もぅ、だめだよ?
ちゃんと自分でも努力しないと。
神様に突き放されちゃうよ。」

「ははっ、せやな。」

俺は笑った。
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