秘密のあの子と黒髪王子
-学校-


「ねぇ雪村さん?」

「はい?何ですか。」


顔を上げるとそこには、
クラス1のマドンナと賞される、湯川 香澄 (ゆがわ かすみ)
が、立っていた。


「ちょっと一緒に来てくれないかしら?
先生から資料を運べと頼まれているの。」


「えっと私より、男子の方が良いんじゃないですか?」


「いいえ。私一度雪村さんとお喋りしてみたかったの!
だからお願い手伝って?このとおり!」
と人懐っこい笑顔で笑った。


ここまで頼まれたら仕方ない。


「ふぅ・・・分かりました。資料を運べばいいんですよね?」

パアァッ
湯川さんはさっきにまして、笑顔になる。
「わぁ!ありがとう。」
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