秘密のあの子と黒髪王子
-廊下-

「ねぇ雪村さんはどうして、
いつも眼帯をしているの?」
と、湯川さんが尋ねた。


「あ、これですか?
えっと、小さい頃怪我をして左目が見えなくなっちゃたので
だから、醜い左目を、この眼帯で隠してるんです。」

私は、噓をついた。
ばれないだろうか。

「まぁ。悪いこと聞いてしまったわ。
ごめんなさいね。」
そう言って謝ってくれた。

良かった。噓だと思わずに、
信じてくれたようだ。


「いえ、大丈夫ですよ。」

そう言って私は頑張って笑ってみた。
その後は、他愛も無い話をしながら資料室にむかった。


「あ、資料室に着きましたよ。」
と、私が言うと、、、。


「・・・・・・・・・。」

「湯川さん?」

「!あっすいません・・ちょっと考え事をしていました。」
そう言って微笑んだ。


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