秘密のあの子と黒髪王子
「・・・なにがって。そりゃあ。
愛沢君とこんな風に喋ったり、会ったりするのは。」
「!・・・・なんで。」
「だって今日は、特別に会って話しをしただけじゃない。
だからもう最後だよ。バイバイ。
またこれからは、普通のクラスメイトとして、
愛沢君に接するからね。」
「・・・・・・・・・・分かった。
じゃあ、これ渡しとく。」
カサッ
「?何コレ。」
「ああ、俺の連絡先。
困った時はさ、俺頼れよ。
お前なら、いつでも出てやるからよ。」
そう言って彼は、素敵な笑顔で笑った。
「分かった。ありがたく受け取っとくね。
お昼ごはんありがとう。ご馳走様。」
そう言って私は彼の連絡先の書かれた紙を
そっとポケットにしまった。