悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
翔希side
今日の理緒は、また一段と可愛かった。
そんな興奮を隠すように、
動物たちに向けた。
ライオンバスの中で理緒が
俺に聞いてきたこと。
俺は…
理緒の笑った顔が見たくてって
俺も動物好きだしって思ってたのに
理緒が好きだから。
そんなこと、言ってた。
運がいいのか悪いのか、ガイド音声に
かき消されたけど。
今日の理緒は可愛すぎだ。
ナンパなんてされてるしよ。
はぁーーーーー。
こんなに惚れちまうなんてな…
その日の夜、俺は
「はいっ、あたしからのプレゼント!」
そう言って満面の笑みで俺にくれた
理緒とお揃いの、理緒が買った
ライオンのぬいぐるみを、
枕元に置いて寝た。
その日は珍しくぐっすりと寝れた。