悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
二章
「ほー、璃緒と翔希が偶然会ってたなんてな、それポン」
さっきの金髪は翔希っていうらしい。
そして黒と赤のツートンが海、黒と青のツートンが雪、こいつらは双子。
そんで族の頭の大人しそうな奴が颯太。
「いやー、妹さんもやっぱ真守さんに似て強いんすね喧嘩!俺もポンっす!」
「…チー。」
「別に同い年だし、呼び捨てでいいよ、ロン」
「「あっ」」
「…………」
麻雀でいうロン、というのは
相手の捨てた牌で自分があがる、
ということ。
あたしのあたり牌を捨ててしまった颯太は…
しょんぼりしてる。
これが族の頭?
なんかただの天然美青年。
「ぶっ、颯太の顔マジでうける!」
ゲラゲラと腹を抱えて笑う翔希。
こいつら…ほんとに族なわけ?