悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
「深影えぇ…」
「よしよし」
深影は何故かいつも、
あたしが悲しいとき
辛いとき
傍にいてくれる気がする。
誰よりも早く、あたしの変化に気付いてくれる気がする。
泣きじゃくるあたしを優しく抱きしめる反面、
低い声を出した。
「お前らさぁ、理緒のこと好きみたいだけど?そうやってうだうだ喧嘩して、一番大事なはずの理緒が悲しんでることに気付いてねぇじゃん」
「「…っ」」
そう言われた双子はなにも答えない。
深影だけが淡々と喋っていく。