悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
「男は好きだけじゃダメなんだよ!そいつが辛いとき、守ってやんなきゃいけねぇ。そいつが楽しいとき、一緒に笑ってやんなきゃいけねぇ。お前らにそれはできねーよ。」
双子はただ、黙っていた。
「なのによ、お前らは守らなきゃいけねぇはずの女を傷つけ、挙句の果てにそのことに気付きもしなかった。お前らがやってる喧嘩はただの自己満足だ。そんなのは家でやれ。」
冷たく深影が言い放つと、
「「理緒…ごめん」」
双子は息を揃えてあたしに謝った。
あたしは深影の腕の中から
少し顔を出す。
「もう、喧嘩しない?」
「「しない」」
そう約束した二人は、
互いを見て、笑いあった。