悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
「待って、最後までちゃんと聞いて!」
そう悲願する彼女。
でも俺はそんな気にはなれなかった。
「ごめんね、話聞くとか言いながら、途中でやめちゃって。でも理緒ちゃんの気持ちはわかったから、大丈夫俺はいつも通り接するよ」
そう笑いかけるが、
やはり掴んだ俺の手を離さない。
「ちゃんと聞いてよ深影…」
悲しげな顔をする彼女を
俺はまた突き放した。
「俺はっ…友達以上恋人未満なんて関係、ゴメンだっ…鬼龍の奴らとだって馴れ合うつもりはない!!」
珍しく取り乱す俺の姿に
それでも彼女は諦めなかった。