悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
30分がてら、ドライブ気分で
走ってただろうか。
しばらくすると広い敷地の広場に
倉庫があり、
倉庫の脇に車、バイクが馬鹿みたいに
いっぱいあって
50人くらいいただろうか。
皆敷地の中でワイワイやっていた。
「あっ、颯太さん、海さん、雪さん、翔希さん!ちわ!」
「ちわっす!」
あたし達が入っていくと、
そんな声が次々と聞こえる。
「その女の子誰っすか!?めっちゃ可愛いっすね!もしかして、颯太さんの彼女っすか!?」
誰かがふと聞いてくる。
周りもあたしに目線を向けていた。
「そだよ」
颯太はサラッと答える。
いや、違うだろ!!
「またまた颯太、そんなこといってるとー」
「理緒ちゃん怒るよ〜」
双子はニヤニヤと茶化す。
「えーじゃあ俺の彼女ってことで!!」
「おわっ」
翔希が後ろからがばっと抱きついてきた。
「はーーーーなーーーれーーーろーーーーー!!!!!」
そんな翔希をひっぺがそうとするが
なかなかはがれないシールだこいつは。
「冗談だばーか」
颯太はクスクス笑いながら
翔希をひっぺがした。
「ちっ、邪魔すんなよなー颯太ぁー」
翔希はブーブーと文句をたれていた。