悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
「ふぅ」
一息ついて、階段に座る。
やっぱ来なきゃ良かったかなぁ。
なーんか疲れたし…
今日疲れすぎじゃね?
だらーんとしていると、
「つめたっ」
ひやっと冷たいものがおでこらへんに
触れた。
「〜んだよもー!」
バッと顔を上げると、
「ん」
そう言って、缶ジュースを突き出す颯太。
「ありがと」
戸惑いながらも缶ジュースを受け取ると
颯太はあたしの隣に腰掛けた。
…なんでそこ?
なんで隣?
てか、向こうはいーんですか?
あなた一応頭なんでしょ?
そう思いながら颯太をガン見してると、
「なにそんな見てんの」
あたしの肩にこつんと、
颯太が頭をもたげた。
……………
あたしも颯太もしゃべらない。
痺れを切らしたのか
「〜〜っ」
なんだか頭をかきむしりながら
颯太が顔を上げた。