悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
「おい深影てめぇ俺の妹ラチるなんていい度胸してんな?」
ボキボキッと身体の色んなところの
骨を鳴らす真守。
「あらら、鬼龍先代さん、派手にやってくれましたねぇ」
深影の目線の先には…
牙流の倒れた人達。
「うっせぇ。牙の連中も弱くなったもんだなぁ」
「牙?」
きば。牙流ではなく牙と呼ばれるこの人達。
あれれ?と首を傾げていると、
「俺たちの族の名前はなんだか呼びにくいから牙ってあだ名みたいなもんがついてるんだよ」
深影は楽しそうに教えてくれた。
ルンルンしてる深影と
それを訝しげに睨みつける真守。