悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
と、止めた方がいーよね。
「真守、やめて?」
「あ?何言ってんだ理緒」
「深影は…悪い人じゃないよ。そんなお兄ちゃん嫌い」
「理……緒…………」
何年ぶりかに、元の喋り方になって
それを何年ぶりかに聞いたお兄ちゃん。
「理緒………」
そこにはさっきまでの雰囲気に包まれた
鬼龍先代、栄真守はいなくて。
ただ、迷子の妹を見つけたような
安堵する兄の栄真守がいた。