悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜
「理緒、お前…」
「お兄ちゃんにははっきり話したことなかったよね、昔のこと。ごめんね?今までずっと。今すぐに戻すことは少し怖いけど、深影の前では元に戻るって約束したんだー」
そうやって昔の笑みをお兄ちゃんに向ける。
「深影…お前がやったのか?」
「俺はなーんにもしてませんよ?ただ理緒ちゃんのこと気に入って、話をしてただけです♪」
「…わりぃな…」
「いえいえ、鬼龍先代とはいえ1人に負けてしまううちもうちですから、お互い様ですよ」
「俺は、鬼龍先代である前に一人の兄として、お前に礼を言う。」
お兄ちゃんと深影は、仲良しになったみたいだった。