彼のぬくもり
優side


風呂から上がれば泣いている蛍。


「え、どうした?」


そう声をかければ見るからにホッとした顔に変わった。

蛍の前まで行き目線に合わせてしゃがめばポロポロと涙を零した。

安心させたくて頭を撫ぜる。


そのまま俺の方に倒れ込み顔を除けば眠っていた。

可愛いやつ。


ベッドまで運び寝かせてやる。


そのまま離れようとすれば一瞬目を開け俺の手を掴んだ。



不思議に思ったが、一向に離す気配がない。
さっきも泣いていたし不安だったのかもしんねぇ。
そう思い隣に寝転ぶ。


明日は土曜で学校も休みだし。
蛍の服でも買いに行こう。
そう思いながら眠りについた。



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