彼のぬくもり
蛍side

眩しい‥‥そう思って目を開けると目の前に優の顔があった。
しかも上半身裸の。


「‥‥は?」


ガバッ


私が突然起きたのでびっくりしたのか優の目が開いた。

「‥‥ん、どうした?」

「ど、どうしたじゃなくて、何で隣?」

「あー、昨日お前が寝ちまってベットに運んでやったら俺の事離さなかったから。」

離さなかったから‥‥
それって‥‥優を求めたって事‥‥?

私は自分が好いている相手とか側にいて欲しい相手には必ず寝ている間に甘える癖がある。
けど、それは長い期間一緒に居たりとかした人だから‥‥。
驚きが隠せない。


「おい、どうした。固まってんぞ?」

「え‥‥あ、ごめん。」

「んや、別にいいけど。」


そう言い残して優は部屋から出ていった。


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