彼のぬくもり


私も後に続き部屋を出ると優が誰かに電話をしていた。


「‥‥俺だ。今日買い物行きてぇから車回せ。‥‥いや、女も居る。‥‥‥‥ん、よろしく。」


そう言って電話を切った。


「買い物に行くの?」

「ん?あぁ、蛍の服とか買いに行こうと思って。」

「え、私の服?い、いらないよ!」

「いーからいーから。俺が蛍に選んであげたいんだ。自己満だから気にすんな!」

「え、でも私お金ないし‥‥」

「金なら気にすんな。俺が出す!」

「それはダメだよ!」

「いーっていってんだ。それともうそろ車来るから取り敢えず昨日の服着とけ!」

「え‥‥」

「取り敢えず向こうついてから昼飯食おうな。」

そういわれ時計を確認すれば12時半。

私はもう何を言っても受け入れてもらえないと判断し洗濯機に入っている乾燥のかけられた自分の服を着た。


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