彼のぬくもり
下について見れば真っ黒なセダン車。
「シーマだ。」
「ん?知ってんのか?」
「うん!私この車大好きなの!」
「そうか。なら蛍の大好きな車に早く乗ろう?」
「うん!」
ふふふ。嬉しい!シーマに乗れるなんて。
そんなルンルン気分が悪かった。
運転手を見て固まる私。
スキンヘッドのいかにもな人。
シーマ&スキンヘッド
もしかしてもしかしなくても“ヤ”の付いちゃうかたですかね?
「ぶ、あはははははっ!」
「な、何よ!」
「そんなびびんなよ!家のやつだから!」
う、家のやつ‥‥。
そう思いもう一度見てみれば目が合う。
私フリーズ
運転手苦笑い
「おい、出せ。」
「はい。」
ゆ、優?
こんな怖い人に向かって“出せ”って!!
必死に優を見るが無視に終わった。