彼のぬくもり

気持ち



その日の夜私と優はソファーで寝るかベットで寝るか言い合いをしていた。


「だから!私がソファーでねるってゆってるじゃん!」

「だめ!俺が寝る!」

そんな言い合いをして居ると優が突然私の腕を掴んだ。


「な、何よ。」


そのまま無言で寝室へ連れていかれ、無理やりベットに入れられた。


「俺はリビングで寝るから!大人しくそこで寝なさい!」



そんな青筋立てて言われたら何も言い返せないんですけど‥‥


「分かったよ!寝ればいいんでしょ!寝れば!」



そう言えば優は寝室から出ていった。


一気に静かになる寝室。
正直、寂しい。
昨日の夜優の香りに包まれながら眠ったから余計に‥‥


そう思うとなかなか眠れない。
ゴロゴロモゾモゾ。

チラッと時計を見れば11時過ぎ‥‥
もう一時間も経ってる‥‥‥‥
流石に寝ちゃったかな?


そっとベットから降りてリビングに静かに入っていく。




スヤスヤと気持ちよさそうに眠る優を見ると何故か無性に触れたくなった。

そっと頬に触れれば不意に優の目が開いた。



「‥‥ん、どうした?」

「え、っとあのその‥‥」

突然の事にテンパる。


「なんかあった?」

「いや‥寂しい‥‥」



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。


「ご、ごめん!気にしないで!」


そそくさと寝室に戻ると再び扉が開く気配がした。



優は柔らかく微笑んで










「一緒にねる?」











あぁ、何て安心するんだろう。


小さく頷いて一緒に布団に入った。





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